 
        お焼香のやり方を教えて!
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      A.3つの注意を伝授するぞい!!
お焼香のやり方じゃが、3つ注意する事がある。
      それは「抹香をつまむ指」「押し頂き方」「回数」じゃ!
基本的な動作
お焼香は基本的に、下の(1)〜(3)の動作を何回か行う。
	    
	  (1)右手の親指・人差し指・中指の三本で抹香(香木を砕いた細かい木片)を少量つまむ。
	    (2)手を返して額の高さまでかかげる。(これを「押し頂く」という) 
	    ※ただし『浄土真宗(本願寺派)』では「頂かない(押し頂かない)」のが正しい作法とされている。
	    (3)左の香炉(炭の方)の少し上に移動させ、指をこすりながらパラパラと落とす。
      ※このとき、数珠は左手にかけておくのを覚えておくのじゃ!
ただし回数は宗派によって変わる。下の表を参考にしてくれい!
      
| 宗派 | 焼香回数 | 
|---|---|
| 天台宗・真言宗 | 1〜3 | 
| 日蓮宗・臨済宗 | 1〜2 | 
| 日蓮正宗 | 1〜3 | 
| 浄土宗 | 1〜3 | 
| 浄土真宗本願寺派 | 1 | 
| 浄土真宗大谷派 | 2 | 
| 曹洞宗 | 2 | 
また、これはあくまで基本的な動作じゃ。
	    実は宗派によって、焼香の作法は少しずつ違っておる。
      もし分かるようじゃったら、事前に調べておく方が良いかもしれんぞ。
 
      焼香のスタイル
次に焼香のスタイルじゃが、立って行う「立礼」と、座って行う「座礼」、
        そして、座って香炉を手元に置き、お焼香してから隣の人へ回す「回し焼香」と3つある。
      それぞれの焼香の特長と、一連の流れを説明するぞい!
立礼(りつれい)焼香
椅子席の式場の場合に多く用いられるスタイル。
        喪主や親族の焼香が終わった後に、参列者が順番に焼香するのじゃ。
      順番が来て、係員に案内されたら、隣の方へ軽く会釈をしてから焼香台へ行くのじゃ!
      
      1、祭壇に進み、ご遺族に一礼します。遺影に向かって一礼し、一度合掌する。
      2、親指、人指し指、中指で抹香をつまみ、額の高さで押しいただくき、抹香を香炉にくべる。
      3、数回繰り返す。
      4、改めて遺影に向かって合掌する。
      5、一歩下がり、僧呂とご遺族に一礼し、席に戻る。
座礼(ざれい)焼香
畳敷きの式場の場合に多く用いられるスタイル。 
        基本的な手順は立礼焼香と同じで、違うのはまっすぐ立ち上がらないということだけじゃ。
      移動は常に腰を落とし、お焼香は正座して行うんじゃぞ!
      
      1、腰を屈めて焼香台へ向かい、ご遺族に一礼、遺影に一礼。
      2、座布団の前で両手を使って膝立ちし、にじり寄って正座したら、お焼香は立礼と同じ方法で行う。
      3、お焼香が済んだら、遺影に向かって合掌する。
      4、両手を使って膝立ちし、そのままの姿勢で後退し、中腰になったら僧侶・ご遺族に一礼し、中腰のまま席に戻る。
回し(まわし)焼香
式場が狭い場合などに、座ったまま焼香炉(しょうこうろ:お焼香をする箱)を隣の人に順番に渡しながら行うスタイル。椅子席の場合は、自分の膝の上にのせて焼香するんじゃ。
      
      1、隣の方からお盆に乗った焼香炉が回ってきたら、軽く会釈をして受け取る。
      2、自分の前に置いて立礼と同じ方法でお焼香し、遺影に向かって合掌する。
      3、終わったら隣の方へ回す。
焼香の順番
ちなみに焼香の順番は、下記が基本的考えになるぞ!
      
      (1)血縁の濃い順
      (2)その中でも同居の血族(家族)が先順位
      (3)年齢の順
ダガジク和尚のひとこと
どうしてもやり方が分からなくなった場合は、お焼香をする人たちをよく見て、マネをするのも1つの手じゃ。
      ただ「回数は何回か」ということよりも、心を込めて焼香することを第一に考えてお参りするのじゃぞ!!

