Q.ご遺体と一緒に棺入れる品。どうやって選べばいいの?

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あの世で、故人が必要なものを想像してみるのじゃ!

A.あの世で、故人が必要なものを想像してみるのじゃ!

火葬の時、食べ物や写真などの品々をご遺体と一緒に入れるのを
見たことがあるじゃろう。
あの品のことを“副葬品”と言うのじゃ。
今回は、副葬品の意味や決まりについて、紹介するぞ!

もともと副葬品は死後の世界で必要なものを入れていたのじゃ!

副葬品は古くから世界各地で行われてきた文化じゃ。

死後の世界で寂しい思いをしたり、困ったりしないように、
愛用品や、死後必要とされた道具を
ご遺体と一緒に埋葬していたのが始まりとされておる。

地域によっては、
死後の世界で歩き疲れないように馬を連想する馬具や
三途の川の渡し賃とされるお金、家族をかたどった人形などを
いれていたようじゃ。

亡くなった後のことまで考えて贈り物をしていたとは
家族想いじゃのう。
今も見習いたい文化の1つじゃ。

副葬品にはいくつかルールがあるぞ!

昔は土葬だったため、鏡や刀なども入れておったが
今は火葬のため、入れられるものには制限があるぞ。
次のようなものには気をつけるのじゃ!

●燃やすと有害なもの
 ビニール、発泡スチロール、プラスチック、ポリエステルなど

●不燃物
 金属、陶器類、瓶など

●爆発の危険があるもの
 ペースメーカー、ライター、乾電池、密閉された容器など

●炉の故障の原因になるもの
 釣竿、ゴルフクラブ、竹刀など

思い出の品であっても、
火葬場に迷惑をかけてはいけんのう・・・。

実際に入れても良いもの、入れてはいけないものは
火葬場によってルールがあるので、事前に確認するのじゃ!

副葬品は死後の世界とわしらを繋ぐ絆じゃ

副葬品について調べると、
一般的に入れるものの説明も沢山あるが、形式的なものにせず
死後の世界を想像する貴重な機会と捉えたいのう。

亡くなった人の顔を思い浮かべて
死後の世界でのその人の生活を想像しながら、選ぶのが一番良いじゃろう。

寂しがるだろうなぁと思えば、思い出の写真や家族からの手紙、
お腹が空くかもしれんと思えば、お菓子や好きだった料理の写真や絵、
退屈するんじゃないかと思えば、愛読書や趣味の品など、
じっくり考えたり話し合ったりしながら、決めるのじゃ。

そうすれば、亡くなった後の世界も
充実して過ごせるはずじゃ。

全ての役割を1人で抱え込むのは大変です。皆で強力しましょう。