Q.お仏壇が古くなり傷んできた・・・。お手入れはどうすればいいの?

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ホコリや小さい汚れは自分で取れるが、傷みは仏具店などにお願いすると安心じゃ!

A.ホコリや小さい汚れは自分で取れるが、傷みは仏具店などにお願いすると安心じゃ!

代々受け継がれていくお仏壇。
どんなに大切に使っていても、時間が経つと汚れや傷みが目立ってくるものじゃ。
汚れたままでは、ご先祖様へのお参りも気持ちが入らんのう。

そこで今回は、
自分でできるお仏壇の手入れと専門家がしてくれる手入れの内容
そして、手入れの時期について説明しよう。

軽い汚れやホコリは自分で手入れできるぞ!

「仏壇仏具を自分で触るのは、壊してしまいそうで恐い・・・」と思うかもしれんが
丁寧に扱えば、大丈夫じゃぞ。
仏壇を傷つけずに綺麗にするポイントを紹介しよう!

(1)まずは毛バタキでホコリをはたくのじゃ
どの仏壇でも、一番目につくのはホコリじゃろう。
ホコリをはらうには、毛バタキが最適じゃ。

障子や金箔など、傷つきやすいもの・直接触らない方が良いものも
優しく掃除することができるぞ。

力を入れず、やさしく全体のホコリをはらっていくのじゃ!

(2)しつこい汚れは、ぬるま湯で丁寧に拭き取るのじゃ
汚れがしつこい場合には、
やわらかい布をぬるま湯に浸けて、しっかりしぼり
拭き掃除をすると良い。

じゃが、木でできている仏壇は湿気に弱いものじゃ。
すぐに乾拭きし、水気を残さないように気をつけるのじゃ!!

仏壇掃除専用のクロスというものもあるようじゃ。
濡らすのが気になる場合は、それを使ってみるのもよいじゃろう。

(3)ネジの緩みがないかチェックじゃ
意外と忘れがちなのがネジの確認じゃ。
扉が閉まりにくくなっているところはないか?
緩んで扉や部品が落ちると、
縁起が悪く、何よりも危ないのう・・・。
外れてしまう前に締め直しておくのじゃ!

しつこい汚れや傷みは専門家にお任せじゃ!

日々自分で手入れをしていても、
大きな汚れや傷みを直すのは難しいのう。
そういう場合は、専門の業者や仏具店へ相談した方が良いじゃろう。

そもそも、仏壇は修理することを前提に作られておる。
だいたいのパーツは、分解して洗浄・補修することができるのじゃ!
代々子孫に伝えていくために考えられた、職人の知恵はすごいのう。

ちなみに、仏壇を綺麗にすることを「お洗濯」と言うぞ。
専門家にまかせれば、丁寧に洗浄・修復してくれるので、安心じゃ。
金具や金箔など、自分では難しい所も修理してもらうと良いじゃろう。

「クリーニングだけしてほしい」
「修理も一緒にお願いしたい」
「買った時のようにピカピカにしてほしい」など
お洗濯の度合いは人それぞれじゃろう。

どこまで綺麗にしてほしいのか
事前に要望を伝えておくことが大切じゃぞ!

日々のお参りが手入れにつながる

仏壇の手入れの仕方について、わかってもらえたかのう?

手入れのタイミングは、お彼岸やお盆の前や引っ越しの時、
またお葬式の後など、キリの良い時になるかもしれん。

じゃが、ホコリをためないためには、
まずは日々、扉をあけてお参りし、風を通すことが大切じゃ。
そうすれば、小さな汚れにも気づけるはずじゃろう。

せっかく長く使えるように作られている仏壇じゃ。
大切に引き継いでいきたいのう。