Q. 棺はどうやって選べばいいの?

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選び方に決まりはない。好きなものを選ぶのじゃ!

A.選び方に決まりはない。好きなものを選ぶのじゃ!

亡くなってから火葬まで、遺体を収めておく棺(ひつぎ)。
最近は様々な種類が出ておるのう。
今回は、サイズ・素材などその選び方について説明するぞ!

身長よりも10〜15cmぐらい大きいものを選ぶのじゃ!

まずはサイズについて説明しよう。

身長を計り、丁度良いサイズの棺を選ぶわけじゃが、
実際の身長よりも10〜15cm程度大きいものを選ぶのが良いぞ。
実は、死後硬直によって体が足先まで伸び、背伸びしたような状態になることがあるのじゃ。

最後に眠る場所が窮屈なのは、故人にとっても嫌じゃろう。
できるだけ余裕をもったものを選んでやるのじゃ。

ちなみに、棺のサイズは「尺」という単位で表されておることが多いのう。1尺は30cmくらいの大きさなので、参考にするのじゃ。

桐や布貼りで作られたものが一般的じゃ!

次に素材についてじゃが、
桐素材を使った木製のものと、刺繍などで飾られた布貼りのものが一般的じゃ。

その他にも、蓋の上半分を外してしっかりと顔を見れるエンバー棺や、火葬の時に出る二酸化炭素を減らせる素材でできたエコ棺、保管場所に困らない組み立て式のものなど、故人や遺族の趣味嗜好にあわせて選ぶことができるぞ。

同じ木製のものでも、彫刻の模様や素材も沢山種類があるので、カタログなどを見てしっかり吟味すると良いじゃろう。

生前に選んでおくこともできるぞ!

棺は長期保存を考えて作っておらぬ。
そのため、先に購入しておくのは難しいが、葬儀社によっては予約しておくことはできるぞ。
自分の趣味や考えにあったデザイン・機能のものを、生前に選んでおくのも良いじゃろう。

また入棺体験といって、終活イベントなどで棺に入る体験ができる場合もあるようじゃぞ。
棺を選ぶ基準の1つとして、そして自分の人生を見つめ直すきっかけとして良いかもしれんのう。

素材や作り方、金額も様々な棺。
燃えてしまうものとはいえ、無理がない範囲で故人にあったものを選びたいのう。
生前に予約する場合も、死後に選ぶ場合も、詳しい葬儀社に要望をしっかり伝え、相談して決めるのじゃ!

居座らないようにしましょう。