卒塔婆(そとば)ってなぜ必要なの?

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A.亡くなった故人の追善供養(法要)のために建てられるのじゃ!

お墓に必ずといっていいほどある卒塔婆だが、
理由について知っておるかのう?

お墓は「◯◯家」と刻まれており、先祖代々の供養のためのものだが、
卒塔婆には死者の戒名が書かれ、個人個人の供養のために建てられる。
卒塔婆は、故人の供養(追善供養・法要)のために建てられるのじゃぞ!

言葉の意味

さて卒塔婆とは本来仏塔のことを意味する。
ただ最近は木製の「板塔婆(いたとうば)」を意味するのが一般的になってきたのう。

卒塔婆が表すもの

卒塔婆は五輪塔の形がもとになっており、
それぞれ「地・水・火・風・空」仏教での宇宙を構成する五大要素を表す。
また卒塔婆には上記と同じ五大要素を表す文字が記される。

卒塔婆が五大要素を表すことにより、
人が亡くなると心身がこの五大要素に還元されるという意味を表し、
これによって故人の供養しておるのじゃ!
つまり「卒塔婆をたてる」ことが「追善供養(法要)」となる。

たてるタイミング、本数

卒塔婆をたてるタイミングじゃが、
まず納骨時に最初の卒塔婆供養 を行い、
あとは法要ごとに卒塔婆供養として新しい卒塔婆に変える

また、故人に対して卒塔婆1本という形で立てるのが一般的だが、
「いつ」「何本」という決まりはない。
家族一人一人がそれぞれ1本ずつ立てる形でも、
「○○○家一同」「兄弟一同」のようにしてまとめて立てる形でも問題ない。

ちなみに、浄土真宗のように卒塔婆を用いない宗派もあるのう。

古い卒塔婆について

卒塔婆は法要のたびに建てるので、卒塔婆だらけになったり、ぼろぼろのまま放置ということがある。
古いものから適宜処分 しておこう。
寺院墓地ならお寺に処分してもらうようお願いし、霊園の場合は霊園事務所に相談するとよいのう。

最後に

ご先祖様、故人に対しての供養の一つの形が卒塔婆なのじゃ。
卒塔婆の意味を勉強したし、しっかりと供養するんじゃぞ!