Q.年忌法要はなぜ3と7のつく年にやるの?

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A.仏教などに基づいた様々な説があるぞ!

一周忌、三回忌など決まった年度に行う「年忌法要」。
三回忌から四十七回忌までは三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌…と
「3」と「7」のつく年に行われるのじゃが、なぜその年なのか不思議じゃのう…。
これには諸説あるのじゃが、
「3」と「7」にまつわる古来の思想や仏教の世界を覗いてみるとしよう!

年忌法要の数え方

一周忌までは満で数え、それ以降は「かぞえ」で数えるのじゃ。
三回忌までの法要はインド、中国の習慣を取り入れたもので、
それ以降の年忌法要は日本で生まれたものなのじゃよ。

「3」と「7」についての思想

さて、「3」と「7」のつく年になぜ法要が行われるのかじゃが、
これには色々な説がある。
そのうちの3つの説を紹介しよう。

1. 中陰の「7」を軸にしている説
7日ごとに供養をして、死者が少しでも良いところに生まれ変われるように願う
「中陰(ちゅういん) 」。 この中陰の7という数字を軸にしたのが、
七、十七、二十七、三十七回忌。
さらにこの7のつく年を含めて7年目に営む法要を
十三、二十三、三十三回忌とした、という説じゃ。

2. 奇数を聖数とする説
中国の古い思想では奇数は神聖な数だとされたことから、
奇数の3や7がつく年に法要を行うようになったという説じゃ。

3. 仏教で大切な数字が「3」と「7」という説
お釈迦様がお生まれになったとき7歩歩いたという伝説がある。
「7」は、死後の6つの世界「六道」を超えて悟りに至る、ということを暗示し、
仏教で大切にされていると言われておる。
「3」も同じく、「2」を超えるという意味じゃそうな。
「2」を超えるというのは、両極端に偏ることから離れるという仏教の考え方を指すのじゃ

年忌法要で大切なこと

紹介したのはあくまで一説じゃ。
しかし普段意識していない仏教や昔の考え方に触れるのも良い機会じゃろう。
年忌法要で故人を偲び、仏法に触れることで、
自分の命や生き方を見つめるきっかけになることを願っておるぞ!



A.仏様の弟子になってないことを表しておる!