Q.お葬式で付ける黒いリボンにはどんな意味があるの?

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「喪章」といって、遺族と尋問客を区別するものじゃ。

A.「喪章」といって、遺族と尋問客を区別するものじゃ。

お葬式の時、故人の遺族や関係者が
真っ黒なリボンを付けていることがある。
あのリボンは「喪章(もしょう)」と言い
誰が遺族なのかをわかるようにするものなのじゃ!

実は、喪章は割と新しい文化じゃ

喪章が最初に付けられたのは
明治時代の頃とされておる。

日本の葬儀ではもともと
遺族側は白装束、尋問客は羽織袴などといったように
服装で遺族か尋問客かがわかるようになっておった。

それが、明治頃から欧米諸国の影響があり
葬儀の時は皆が喪服を着るため
区別がつかなくなってしまったんじゃな。
そこで、喪章を付けることが広まったようじゃ。

更に今では
喪章の「故人を悼む」という意味合いを尊重し
葬儀の場でなくても、追悼を祈って付ける人もおるようじゃ。

喪章の種類と付け方

喪章には、胸に付けるリボンのタイプと
腕に巻く腕章タイプの大きく2つがあるぞ。
使い分けは特にないが
共通する決まりとして、付けるのは身体の左側じゃ。

これは仏教の教えによるもので
御本尊から見て右側(自分から見て左側)が
より位が高いとされておるからじゃ。
左に付けることで、故人への弔いの気持ちの強さを表しておるんじゃな。

喪章の作り方

喪章は、必ず用意しなければいけないものではないが
それでも必要になった時に用意がなければ
どこで買えるのか、決まりがあるのか色々と焦るじゃろう。

その時のために覚えておいてほしいのじゃが
実は、喪章は自分で作ったものでも大丈夫じゃ。

市販の黒いリボンを適度な長さに切り
安全ピンを使って止めただけでも代用できるので
安心するのじゃ。
また買うとしても
仏具店や葬儀場、場合によってはコンビニなどにもあるので
探してみると良いじゃろう。

葬儀では、本当にいろんな準備が必要じゃな〜〜。
葬儀社や仏具店にも相談しながら
一つ一つ落ち着いて確認してくれのう。



やめましょう。